スポーツの名選手が、自分のルーティンを試合の前に必ず行って集中力を高め、好成績に結びつけていることはよく知られています。ここでいうルーティンとは、心の安定を保ち集中力を高めるために、決められた一連の動き・決められた一連の動作を毎日(毎回)繰り返すことを言っています。
イチローのバッターボックスでのルーティン、琴奨菊の琴バウアー、五郎丸ルーティンは有名ですが、お正月の神社へのお参り、毎日神棚に手を合わせることも日常生活におけるルーティンと言ってもいいでしょう。


私は入浴前に、腰をゆっくりと落とし両ひざと股関節を90度にまげて、両上肢を肩より上に上げて、前後にゆっくりと30回動かします。次いで、両上肢を左右にゆっくりと30回振ります。この時腹筋が板になっているように意識を集中します。腰も板のように垂直に伸ばします。
その後首の等尺運動を左・右・前・後各20秒間合計80秒行います(このうち首のいい姿勢と等尺運動に関しては週刊現代で紹介しました)

こうした筋トレを(他にもいくつかのルーティンを設けています)、私は自分のルーティンとしてほぼ毎日実行しています。
人間は直立歩行を進化の過程で選択したため、全体重が膝と腰にかかり、細い首が5kgもある頭を支え、肩は重い腕をぶら下げるため、首・肩・腰・膝がウィークポイントですが、こうした体操を毎日行えば、首・肩・腰・膝を同時に鍛えることができます。

ストレスの多い生活の中で、自分のルーティンを決めて毎日行うことは心身の安定を保つために重要であり、同時に筋トレで首・肩・腰・膝を鍛えることができるので一石二鳥だと思っています。